総合医業研究会事務局
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ステップ ○成功事例 ×失敗事例
開業の意思決定

@開業の意思はあったが、明確なビジョンがなかった為、躊躇していたが、プロのコンサルタントの適切な指導のもと開業に踏み切った。

A開業前に複数の業者主催の開業セミナーに参加することにより開業までの事前準備がしっかりとイメージでき開業がスムーズに行えた。

B融資を返済する期間や、家族のライフプランなどを考慮し、開業する年齢を決めてから準備に取りかかった。

@教授・病院長への開業承諾が遅れ、予定よりも開業が遅れてしまった。

Aコンサルタントへ開業支援を依頼したが、報酬が高い(200万円以上)割には、あまりメリットが無かった。

B開業コンサルタントにまかせっきりで、銀行の融資担当者にも経営理念の説明がうまくできず融資を取付できない事例の後処理を依頼された。

Cあらゆる開業セミナーに出席すること4〜5年、講師も顔見知りになった程だが、いまだに開業に踏み切れない。

家族の同意

@家族、特に妻の協力により開業がスムーズにいき、今でも経理関係の仕事はすべて任せてあり、仕事に集中できる。

A自身の身内で保証人をたてられず、医師会系金融機関で配偶者保証の融資を取付、資金調達ができた。(内科)特に消費者金融の取立問題等がマスコミで騒がれて、「保証人」という言葉自体が身近になってきたこともあり、身内であっても、きちんと事業計画及び保全措置等について説明できるよう前もって準備する必要がある。

@親などから不動産や資金の援助を受ける場合は、あらかじめ支援者の意向も確認しておく必要がある。業者の選定についても、支援者の同意がないと進められないケースもあり。

構想・立案

@事前に来院患者数の多い診療所を見学することにより長所、短所が把握でき建設等の参考になった。

A事前に診療についてのビジョン、方針を書面にし、業者やコンサルタント、スタッフ全員に熟知させることで、一体感が生まれている。

@開業時の診療方針が明確でなかったため収入が伸びず返済が厳しく資金繰りに追われている。

開業場所の選定

@バッティングしない郊外型の立地を探していたが、駅近くでの事業承継の話があり、物件を購入して開業し、収入も順調に推移している。

A予定地の患者動向と、自身の患者確保を想定し、予定地に近い病院に2年勤務した後、開業準備に入った。(整形外科)

B診療圏調査を実施すること十数回、最終的にこちらの提供した人口動態及び近隣の競合医療機関の情報等に基づき、選定したエリアを中心に場所の選定を行った。結果開業2年で番付に載るようになった。

C公立病院在籍中から患者の支持が厚い先生の開業があり、診療圏調査による来院予想患者数を大幅に上回る患者数を初年度より獲得。勤務医時代の評価をきちんと高めておけば患者はかならずついてくる。

@父の希望により、父の土地に診療所を開設したものの、立地に問題があり、収入は低迷している。

A調整区域に診療所を開設し、経営も安定し院外処方に移行しようとしたが、調整区域では調剤薬局の建築が不可能なため、院内で対処するしか方法が無い。

B自分の地縁血縁がなく配偶者の故郷でのいわゆる落下傘の開業で、郊外型店舗が林立する地方都市の旧市街地を選定したが、半年で廃業。

C開業時に診療圏調査を十分に行わなかったため2年間赤字が続き移転を余儀なくされた。

開業形態の決定

@前医師が病気がちとなったため、診療所の継承の観点だけでなく、患者の継承を願って承継開業を実行したもの。前医師と後任医師が併行して診療を行う期間を設けたため、患者の混乱もなくスムーズに承継できた。

@立地診断の結果、開業予定地は決定したが、土地所有者の希望によりリースバック方式により賃借することとなったが、土地所有者が建築した建物のイメージが賃借人のイメージと異なってしまった。

A承継案件と思いその医療機関に勤務したがいざ具体的な話を詰めていく内に、相互の理解に隔たりがあることがわかりはじめ、結局自前で開業することになった。

B引退閉院する診療所を賃借する契約を急遽行ったため開業まで1年のブランクがあり、1年間の空家賃を負担せざるを得なかった。

設計士の選定

@業界の設計をやったことがない設計士に依頼し、既成概念に捉われない斬新な診療所が建設できた。(歯科)

A医院建築に精通した設計士に依頼したことにより、安心して任せることができた。

B事前に何人かの設計士の建築事例を見せていただき、イメージをつかんでから選定した。

@設計士が大型商業施設との掛け持ちとなり、監理業務がスケジュール通りとならずクレームとなった。業務内容を明確にし、スケジュール通りとならない場合(たとえば開業予定日に間に合わない等の場合)の、責任等についても事前の周到な打合せが必要。

建築設計

@裏動線を設定したため、スタッフの流れと患者さんの動線が明確に区分され、診療がスムーズに流れている。又、診察室のプライバシー保護にも特に力を入れた。

A設計士と契約することにより細部にまで目が届き納得のいく建築物ができた。(歯科)

Bクリニック併用住宅は構造によっては区分所有登記が可能な設計もでき、住宅部分には住宅ローンが適用できるので、資金の平準化が可能。

C設計時、バリアフリーへの配慮がなかった為、玄関で動線のチェックをしていたコンサルタントのアドバイスをうけて、椅子を置き、追加工事で手すりをつけさせることにより、対応した。

Dキュアゾーンとケアゾーンを明確に分けた診療所をづくりを行い他医院との差別化を図ることにより患者数が順調に伸びた。(歯科)

@実施設計の段階で、保険所との設計確認をしなかったため、保険所立ち入りの際にクレームが発生した。

A点滴室の重要性を軽視し、広い面積を確保していなかったため、開業後2年目に増築した。

B待合室が手狭で今すぐ増築したい。(小児科・整形外科・耳鼻咽喉科) 

Cクリニックの設計の経験がないので、動線に難があったりX線、内視鏡等の設置に問題があったりと、場合によっては保健所の開設許可時に問題が発覚する例あり。

事業計画の策定

@運転資金を1000万円準備して開業したが、経営が軌道に乗り、1年後1000万円を借入金の返済に充当することができた。

A事前に、税理士から事業計画の説明を詳細に受けたことにより、開業後の資金への不安が無くなり、家族の同意も得ることができた。

@ライフプランをあまり考慮せず、生活資金分も事業資金として計画を策定していたため、後で生活資金が足りなくなってしまった。

A統計資料を鵜呑みにすると、誤った計画を策定する危険もある。計画はエリアマーケティングに基づくものを重視し、サンプル数が少ない指標の利用は注意すること。

金融機関との交渉

@医業に特化した会計事務所に交渉を依頼し、短期間で効率よく融資の話がまとまった。

A借入金を運転資金である短期借入金と、設備資金である長期借入金とに区分することにより、金利の縮減ができた。

B借入返済の据置期間を1年とし、返済期間も若干長めにしたため、余裕をもって返すことができる。

C金融機関の特性を熟知した上で、どのように組み合わせるかを検討することにより、資金繰りの円滑化、金利の縮減が可能となる。具体的には福祉医療機構、国民生活金融公庫、都銀・地銀・信金、医師会系金融機関の最適配分につきる。

D事業計画を綿密に作成することにより金融機関からの評価も高く交渉がスムーズにいった。

@自分で銀行を訪ねて融資依頼をしたが、担保不足を理由に断られてしまった。

A開業直前に契約となり、条件を確認したら、レートは高く、建築資金なのに7年の保証協会付きの融資を決められたりで、かなり条件が悪かった。事前に抑止力として会計事務所の金融機関情報を使うこともできるので、早めに税理士との接触をすすめたい。

B福祉医療機構の融資を利用したが、繰上返済の場合の手数料を考慮していなかった。

C金融機関に提出される事業計画及び診療圏調査で、特に内科の40人/日という計画を多く見かけるが、かなりステレオタイプな計画であり、銀行から疑問視される場合もある。

D据置期間が短く、開業後の資金繰りに苦慮した。

建設業者の選定

@建築コストの安い地元業者に頼まず、経験豊富なハウスメーカーで建築することができ、アフターサービス等の面で安心している。

A医療に特化した大手メーカーに依頼したところ細部まで極め細やかなサービスを受けられた。

@入札で安いところに決めたが、開業後の修繕で1000万円以上かかった。

A開業後業者が倒産し、建物の保証が受けられなくなった。

Bバリアフリーへの配慮がたらない建築業者もいる。内見会に来た老人全員が一旦腰を下ろしたり、しゃがんでから足を一歩乗せる床面で患者さんが苦労している。

C建売建築のメーカーに依頼したところ看板や照明などのオプションが追加となり予定金額より高くなった。(歯科)

医療機器他の選定

@早くから中古のレントゲンを検討し、安く導入できた。(小児科)

Aリースか購入か迷った時に、資金繰りの違いや税制措置などの違いについて税理士のアドバイスを受けて決定した。

@病院勤務時と同様、高額医療機器を購入したが、使用頻度も少なく、高額な保守料に悩まされている。

レセコン・電子カルテの選定

@電子カルテの導入により、人件費の大幅な削減ができた。

Aレセコンの業者と税理士が連繋を取ってスタッフの募集、面接、採用を支援してくれたため、不安に思っていたスタッフ確保もスムーズにできた。

@電子カルテの初期設定に膨大な時間を割かれ、開業後も慣れるまでが大変だった。

Aレセコン業者をあまり検討せず導入したところ管理料ということで何もしてくれないにもかかわらず月額25,000円の負担をしている。(婦人科)

薬品卸の選定

@系列があるので、取引は数社になるざるを得ない事を理解したうえで、きちんと開業につきあってくれる卸を選定、開業支援専門のスタッフの応援で採用から開業直前までのシミュレーションがうまく行くケースがある。

@開業時に診療圏調査を卸2社に依頼したら全く違った結果がででしまい困惑して、会計事務所に診療圏調査を依頼。結果で提示した患者数は現在維持している。

求人・面接

@面接のときにコンサルタントも同席し、適切な判断をすることができ、優秀なスタッフを確保することができた。

Aアイデムで募集をかけたところ衛生士10名をはじめ80名以上の応募があり、よいスタッフが確保できた。(歯科)

@求人募集に際して、履歴書の送付先を自宅にしたため、面接の結果についての問い合わせがあり、対応に苦慮した。

A病院勤務からの開業で看護婦も一緒に誘ったが、その際に前職給与の保証を与えてしまい、開業後の半年ほど、働きの悪さと、資金面でかなり苦労をした。事前に相場(クリニックと病院の給与の相場はまるで違う)の確認が必要。

広告宣伝の検討

@開業前に病院勤務医時代の患者さんへDMを発送し、家業地の皆様には2回の開業チラシで認知度を高めることにより、当初から予想以上の患者数となっている。

A医院のロゴマークにクマのキャラクターを入れたところ子供の患者が増え増患に結びついた。

Bホームページの開設により、普段忙しくて見てもらえない院長やスタッフの素顔を伝えることができるようになった。

@台風被害により看板が破損しているにもかかわらず広告料金がずーっと請求されていた。

Aバスの座席広告を出した費用に見合った効果はほとんど見られなかった。

各種行政手続

@保険所・社会保険事務局等への手続はすべてコンサルタントにお願いしたため、何の煩雑さも無かった。

@地元医師会のDrに対する挨拶が遅くなってしまい、地元Drからの紹介患者がまったく無かった。

A行政手続をコンサルタントまかせにしていたところ、提出期日を誤っており、気づいてすぐに手続をしたため間に合ったが、保険診療開始が1ヶ月遅れるところだった。

開院披露

@内見会は絶対実施しないつもりであったが、内科は診療圏が狭いので、地域に根ざした診療を掲げない限り経営はできないとコンサルタントに説得され、開業1週間前に翻意させて実施したところ、百人以上の来訪があった。あらためて内見会による認知の意義を感じた。

 
開業

@税理士・社会保険労務士に社会保険加入手続、給与計算、助成金の届出を依頼することができ、大変助かった。

A開業1ヶ月前よりスタッフによる患者接遇教育や模擬診療を行うことにより開院後の診療がスムーズに行えた。

@開業初日、患者さんが集中し、診察・処置はスムーズに流れたが、会計の段階でレセコンの操作ミス、つり銭不足が発生し、患者さんに迷惑をかけてしまった。

開業後半年

@開業後半年たっても患者数が増えず悩んでいたところ、税理士のアドバイスで在宅診療を行うようになり、徐々に患者数が多くなって、経営が改善されつつある。

A地域への挨拶周り、地域の商店街などの積極利用により口コミによる患者が増えた。

Bサービスの基本はスタッフの質向上と位置づけ、接遇研修や薬品・診療などの勉強会を実施することによって、レベルが上がってきている。

@開業当初から順調にきていたが、スタッフの数が不足し、募集しても特に看護師が集まらず、苦心している。

A従業員を解雇したり、給与の減額をしたりする場合に、労働基準法に抵触する可能性があるので、事前に専門家に相談する必要がある。

開業後1年

@自由診療に特化した診療を目指していたが、開業後1年後に歯科に特化したHP制作会社に依頼したところ自由診療収入が2倍に増加した(歯科)

A診療単価が低いと税理士から指摘を受け、チェックしたところ、請求がもれているものがいくつか見つかった。

B患者推移を見ながら、資金計画の見直しを行い、早めに銀行への情報開示を行うことにより、資金不足を回避できた。

C院内処方で薬品費の比率が高いといわれたため、薬品単価を見直し、在庫も定期的にチェックすることで、コストダウンをはかった。

D患者さんの待ち時間短縮の対策として、電話予約システムを導入したところ、来院時間の分散がはかれ、結果として患者数を減らさず、待ち時間短縮が可能となった。

@医療法人化の際に変更届出等を網羅してチェックしなかったために、1ヶ月分加算がとれず減収となった。

A患者数が増えてくるとともに、待ち時間が長いなどのクレームが出始めている。

開業後2年目以降

@開業2年目にある程度の利益も確保できはじめたのでレセコンのデータから患者の住所を抜き出し、診療圏強度の分析をマッピングソフトで実施し、来院数の少ないエリアの広告に既存広告を変更することで、コストを増やさずに広告効果を高めようと実行中。

A患者数も増え、これからの中長期戦略を構築する上で、介護保険も視野に入れた展開を税理士と検討中。

@テナントのオーナーが財務状況が悪くビルの購入を求められた。

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